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イザベル・ユペール来羅!

ロサンゼルスに来ることを、来羅っていうんだね! ロサンゼルスが日本語で「羅府」だからか。ライラ・・・香坂みゆきの歌みたい・・・ってあれは「レイラ」です・・・すみません・・・子供心に彼女はすごく歌がうまいと思っておりましたわたし・・・「レッツゴーヤング」(だと思う)で聴いたドスのきいた「レイラあ~♪」覚えてますよ・・・香坂みゆきさん、また歌ってください、あなたの歌声好きでした。でも、子供だったわたしとっての「歌がうまい」は、今大人になったわたしにとってもSOなのかは分からないけど(←あ、やばい、こんどはシブがき隊の歌が頭の中でスタートしそうでコワイ)・・・。

--それにしても、ライラじゃなくて、キラとかライロって読むんだったら、なんか、やだな--

閑話休題。
UCLAに、来ます来ますよ、イザベル・ユペールが。サラ・ケインの「4.48サイコシス」を演りに。演出、クロード・レジにて候。フランス語上演で、英語字幕だそうな。パリのブッフ・デュ・ノールでやった演出(わたし見てないけどサ)がそのまま来るんじゃないかと想像します。さっそくチケット取りました。あと10日もすれば、ここに感想を載せることができるかな。
以前、機会があってこの作品の日本語リーディングを聴いたことがありましたし、しかも、今回はユペール&レジのを観られるというわけで興味深々。どんな演出なのか知りたくなって、ネットをちょいちょい調べてみましたところ、この作品をちょうど執筆中だったときのサラ・ケイン本人のコメントの抜粋記事を発見。1998年11月、大学生たちを相手に彼女が口にした言葉。少し興味が湧いたので、わたしのオボエのためにちょいとここに訳しておきます。試訳なんで、読み飛ばしてくださいー☆
今「4.48Psychosis」という作品を書いているところ。「Crave」と似ているところもあるにはあるけど、やっぱり全然違うわね。今回の作品では、精神病の鬱状態を扱ってるの。想像力の産物と現実とを隔てるものが一切なくなってしまって、夢と現世の区別がつけられなくなったときに、人間の精神には一体どんなことが起きるのか、ということね。
それにね、これは精神病のとても興味深い点なんだけれども、自分がどこまでで終わっていて、世界がどこから始まっているのかが、わからなくなってしまうの。だから例えば、わたしが精神病だとするでしょう? そうすると、わたしと、この机と、ダン(このときケインの相手をしていた学生であろう)との区別を、わたしはまったくつけられなくなってしまうってことね。つまり、全部がひとつづきになってしまうわけ。モノとモノとの境界が、崩れ始めるの。そしてわたしのほうも、自分から、なにか境界を崩そうとしてみるの。形と中身とが一つになっている状態を、どうにか押しとどめようとして。

サラ・ケインは、「4.48サイコシス」を書いた後、つまりこのコメントの約3ヶ月後に自殺するわけですよね・・・。また、劇評によると、「ユペールは、ケインになりきっていた」のだそうで・・・。どんな舞台なのか、わたしはすでにいろいろと妄想を膨らませています。
そうそう、このケインのコメントを引いた出典元のサイトに、おそらくはパンフレット等で使われたであろうイメージ写真みたいなのも載ってるんですけれど、なんかちょっと、今はやりのジャパニーズ・ホラー系みたい。でもこれ、有名な画像なのかもしれないなあ。わたし、知らないんだけど(爆)。
by la37_losangeles | 2005-10-01 06:01 | パフォーミング・アーツ


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