Paul McCartney The U.S. Tour 2005 Anaheim in California PART2

ポールのコンサートの話題で4日もひっぱってスミマセン。しかし、コンサート自体のから受けた強い印象を、断片的にでもここに書き残しておきたいので。わたしの、ポール・マッカートニーに関する知識は、平均的日本人のソレと同等レベルです。たとえば、「ビートルズの人」「顔がおばさまっぽい」(←ごめん)とか、「ジョン・レノンは哲学的だけど、ポールはエンターテイナーっぽいのかな?」とか、その程度です(汗)。そういう人間による、支離滅裂気味の箇条書きの記録でしかも無駄に長いですが、まあ読んでもいいかな、という方は、↓Moreからどうぞ。ただ、セットリストの一部や舞台の構成等の情報をかなり含みます。これからUSツアーのどこかに参加するという方は、お読みにならないほうがよろしいかと思います。



・会場と席のこと
e0079475_729767.jpg会場となったArrowhead pond of Anaheimは、ロサンゼルスから南へ車で1時間前後。アイスホッケーの試合会場になる場所だそうで。地図の黄色の矢印のところですね。席は、舞台に向かって左手のスタンド3列目。肉眼ではステージ上のパフォーマーの表情までは確認できそうで、できないなあ、ってな場所でした。もちろん、舞台の上には巨大なスクリーンがあるんで、見えなくてイライラ、ということはなく、むしろ、動いてるポールの全身が常に見えたから、アリーナよりもある意味ラッキーだったかな? あ、ちなみに、開演後はもちろん写真NGでした。(それでも撮っている人はいたけど)
・開演までのこと
e0079475_730054.jpg8時開演のはずだったのですが、8時近くなっても、客席にけっこうな空席が。チケットは完売だそうなので、駐車に手間取って、会場入りが遅れている観客が多い模様。ああ、車社会アメリカ。結局、始まったのは8時半を回っていたかな…。だんだんBGMがでかくなってって、スクリーンには不思議な抽象画みたいなアートが断続的に映写されていたかと思うと、ポールの生い立ちをまとめた映像がスタート。ノリは結婚披露宴!? 観客はヒャアヒャア大騒ぎ。そして、ついにわたしでも知っている「マジカル・ミステリー・ツアー」のイントロが聞こえてきて、一気に総立ち。赤い幕が取り払われて、いたいた!ホンモノのポール・マッカートニー! それにしても総立ちなんて、何年ぶりだろう? 久しぶりでなんか勝手に照れてしまいましたよ。
・演奏した曲
冒頭に書きましたが、わたしはポールのファンってわけではありません。よって、ビートルズ時代の曲を少し知ってる以外には、例えばポールのソロとかWINGSの曲とか、ぜんぜん知りませんすみません。よって、セットリストは書けない…だって、知らない曲が全体の半分以上はあったんだもん。でもね、いわゆる「ビートルズの有名な曲」はかなーりやってくれました。Magical Mystery Tour / Hey Jude / Yesterday / Long and Winding Road / Let it be / Goodday Sunshine / Get Back / Penny Rain とか、とか、とか…うろ覚えですが、こんな感じだったかなあ?(間違ってるところあるかもです、すみません)
・ポールの衣裳とかたたずまい
あれって、衣裳だったのかなあ? 浅葱(ペパーミントグリーン系)色の長袖のTシャツにジーンズ、そして、なんか黒っぽい襟付きのジャケット。そしてその襟が真っ赤なヘチマカラーもどき…。正直、「んんん?なんだこの、変な色目は?」と思ってしまいました。あれ、自前だったのかなあ、それとも、ちゃんと衣裳だったのかなあ。途中で汗かいたせいか、黒に真っ赤カラーのジャケットは脱いじゃって、浅葱Tシャツで通してましたが、変な話ですみませんですけど、途中で汗でWAKIがぬれてるのが遠目にも分かって、「はああ、ぜえんぜん気にしない人なのねこの人は」などと独り言を言ったわたしでした。しかしね、おじいさんなんだけどね、お腹ぜーんぜん出てないし、足は細~いし長~いし、舞台映えのする感じはさすが。左右にバンドマンの若くて可愛いギタリスト二人を従えてましたが、ふたりのぴちぴち感にぜんぜん見劣りせず、むしろ、二人と並ぶとかっこよさが強調されて~ううううう、オチルゥ~~!あと、今回のアメリカツアー用の宣伝写真のポールが、また笑えるというか呆れると言うか、突き抜ける存在感と言うか…。USの字をバックに、ギターを抱えてちょいジャンプ気味のポール。よおく見ると、顔はやっぱりおじいさんっていうか、寄るトシナミには勝てないよね、と思わせるんだけど、そんなことはどうでもいいとばかりに身体全体からかもし出されているはっちゃけぶりが、いいですわ~!
・ポールの声
冒頭、「まぁじかるみすとぅりいとぅぁー」のサビを聞いたときは、背中に電流が走りましたね…。おっかしいんですけどね、べつにファンでも何でもなかったはずなのに。これはね、ポール・マッカートニーという人の声を、生まれてこのかたわたしは、日常レベルで何度となく耳にしてきたんだってことを、実感したからなんじゃないかと思うのですよ、あの瞬間に。考えてみれば、小学校だか中学校だかの音楽の教科書に、「オブラディ・オブラダ」載ってたもんなあ…。その教科書、一枚ページをめくれば「魔笛」だの「荒城の月」だのが載ってるのに、その並びにビートルズ。しかも、文部省唱歌(いまは文部科学省唱歌って言う?もしかして?)は無理やり覚えさせられたけど、ビートルズは、背伸びしたい子供にとっての一番の娯楽であるラジオの深夜放送とかで、いつとはなしに流れているのをよく聴いてたろうから、実質的に、もう、好むと好まざるに関わらず、骨の髄まで、あの歌声は染み付いていたのでしょうねえ。要するに、生きてきた年数分、ビートルズを聴いてきちゃったわけで、これはもう歴史以外の何モノでもありませんねえ。だって、そういうふうにでも考えないと、冒頭で身体に走った電流の理由が説明できない。ぜんぜん、歌がうまいわけじゃないし、どっちかいえばダミ声(アルフィーの坂崎幸之助氏が「ビートルズは歌もコーラスもぜんぜんキレイじゃないけど、勢いでがーっと歌っちゃう」みたいなことを言ってたことをふと思い出しました)でさえあるんだけど。昔「羊たちの沈黙」アンソニー・ホプキンス扮するレクター博士が、人は毎日接しているものを好きになるものだとかそんな意味のことを言っていたと思うけど、わたしは、ポールの声を聞いて、人は毎日聞いているものを好きになるものなのだなあと感じた次第でした。(ちなみに、ジョン・レノンの声のことについては、コメントできるだけの知識がないので、ここでは触れないでおきます)
・MCのこと
MCがね、自然でとてもいいのですよ、とっても。これ、昨日の国際宇宙ステーションとの中継の話のなかでもちょこっと書きましたが。もっとも、わたしはほとんど何を言ってるのかわかんなかったんだけどね。観客との信頼関係が、普通に築かれている感じが大変にGOODでした。
・観客のこと
年齢層は、けっこう高かったかなやっぱり。ちょいと目を左右に動かしただけの視野の中に、どう考えても60歳こえてるよね?って人が5,6人はいました。そういう人たちのね、リアクションがまた、いいんだなこれが!もちろんわたしは45年来のファンですから、っていう自負が、いいのだなあ! もう、嫌味なんてカケラも感じません。だって、45年だよ!すごくないですかこれ? « WE LOVE YOU PAUL!!!!!!!!»とかなんとか、たまにそういう往年のファンが叫ぶ姿は、平和以外のナニモノでもないですね。45年間同じ人に惚れ続けて、しかもその人(たち)が作った音楽が、ぜんぜんナツメロじゃなく、リアルタイムでガンガン聞ける音楽であり続けているというじてんで、あのおじいちゃんおばあちゃんファンは、勝ち組っすよ!実に実に、うらやましい人生です!リアクション派手でも、上半身の「ゆっさゆっさ」という揺らし方が迷惑でも、あなたがただから、許せます!ってかスバラシイ!
それと、ライブが終わったあと、車社会アメリカでありますから、全員が車で家路につくわけですが、当然、駐車場が、エライことになるわけです。でも、みんな、ポールのライブでとおおってもいい気持ちになっていたのでしょう、道を譲ってくれること、くれること!ぜひ、日常的に、この親切心を見せて欲しいです、アメリカのドライバーの皆さん!
・その他・まとめ
Yesterdayも、Let it beも、アンコールで聞きました。なんか、涙出るとかそういう感じじゃなくって、歴史の重みみたいなものをず~~んと感じました。アーティストを気に入る時って、そのアーティストのどこが好きだといえない場合は、なかなかその次の段階(CDを買ってみるとか、ライブチケット買うとか)に行くことがないままに熱が沈静化してしまうものですが、ポールの場合は、そんなあまっちょろいことを言っていられないとつくづく感じました。どこが好きとか嫌いとかじゃなく、もう、例えて言うなら自分の染色体レベルにまで、染み込んでいたということをまざまざと気づかされました。もういっちょすんごい例えですみませんですが、海を見て人間が安心するのは、太古の昔に生物がみな海の中に生きていたからだ、ってのと、レベルや規模はぜんぜんちがうけど、感覚的には似てる気がしますね~。つまり、ビートルズを聴いてわたしが安心するのは、生まれる前から地球がビートルズを聴いていたから、ってことかな? 大きな袈裟にて重ねてすみません。とにかく、曲が半分以上わかんなかったのに異常に興奮し続けたあの2時間半を、どうにか言葉に残しておきたいと思ったら、こんなことになっちまいました。なんにせよ、参加できてつくづくよかったです。もう二度と、彼の声を生で聞く機会はないかもしれないけれど、自分の意識とか感覚とかは、自分がコントロールできる部分以外のところで、一生懸命機能し続けているのだなあと気づかされ、平たい表現ですが感動しました。おかけで一生のいい思い出になりましたね。
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by la37_losangeles | 2005-11-16 08:49 | パフォーミング・アーツ


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