LAに息づく日本の「おもてなし」

わたしは、日本料理レストランに行くときは、カメラを持っていかなかったり、持って行っても料理や店構えの写真を撮ることを忘れてしまうことがほとんどでした。しかし、昨日の夕食をとったレストラン irori は別!カメラを持っていかなかったことを、後悔しました。そんなわけで、残念ながら写真なしの記事ですがご容赦のほど。とにかく、雰囲気やサービスが、ほんとうに良かったのです!日本人として、このレストランを誇りに思いました。
こざっぱりとした清潔な感じ(靴を脱いで入る日本料理屋は、いかに日本料理屋の多いLAといえど、そうそう見つけられないものです)と、若干薄ぐら目のライティングに、一点豪華主義的な店内インテリア(能面が2メーターおきくらいに合計4~5つほど、ぽん、ぽんと壁に飾られていたり、あとは引き戸に見立てた黒い梁の色した窓っぽい形の壁オーナメント←説明になってないが などなど)、そしてそして、日系や日本人等、黒髪の(しかも美しい)給仕さん!
でも、何よりも感動したのは、お勘定を済ませて店を出るときでした。ふと自分のマフラーを見てみたら、先っぽのところに、今さっき食べた鳥の照り焼きのソースらしきものが、ちょぴっとだけくっついてしまっているのに気がつきまして。とにかくすこし湿らせて布でぽん、ぽんと叩かないと、とおもったけれどそれらしい布もなく、しかたないので、指先を飲み残しの水で少し湿らせて、シミのところにたらしてみたりなどの応急処置を始めました。と、それに気がついた給仕さんがさ~っと寄ってきて、「大丈夫ですか?よろしかったらおしぼりおもちしましょうか?(←ちなみにこれ英語だったのですが、oshiboriのところしか聞き取れなかった。でもきっと彼女はこう言った筈と思うので)」と言われ、Yes, pleaseと言ったら、さっと引っ込んですぐさま熱いおしぼりを持ってきてくれたばかりでなく、なんと自分でおしぼりの袋を開けて、わたしのマフラーについたしみをそーっとぽん、ぽんと叩き出したのでした。あまりの手つきのよさと、丁寧さと、てきぱきとした心配りに、本当に感動しましたね。ここらのレストランでは、日本食レストランであろうとなかろうと、あんなふうに客に目を行き届かせて給仕してくれるところなんて、今までに一軒もなかったし、そもそも、日本でだって、そんな気の効いた心配りをしてくれるレストランは、かな~りグレードが上でしょう。
数回ぽん、ぽんとやってくれた後で、「これで、あとは乾けばもう色も残っていないと思いますから」とにっこりと言いその場を去った彼女のために、チップを追加するよう夫に頼んだのは言うまでもありません。おかげで、もともと美人ぞろいのそのレストランの給仕さんたちが、わたしの記憶の中では全員がチャン・ツィーみたいな顔にバージョン・アップされましたね。
客層はなぜか圧倒的に白人が多いですが、むしろここは、日本からの観光客の人にお勧めしたいですね。LAでこんなにいい日本料理のレストランがあるんだということを日本人として誇らしく感じてもらえること請け合いです。しかも、背骨がすっと伸びるような気持ちのいい接客振りに、わが身のふにゃふにゃ加減をちょっと反省してみたりなんかして。

Irori Japanese Restaurant
4371 Glencoe Ave # B-4
Marina Del Rey, CA 90292
(310) 822-3700
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by la37_losangeles | 2005-12-05 09:39 | LA周辺そぞろ歩き


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