賑やかな「隠れ家」

e0079475_1256181.jpg家から車で10分くらいの、ビストロ・ド・レルミタージュというフレンチレストランに行ってきました。左の写真は、お店のHPに掲載されているものを拝借したものです。なかなか、いいお店でした。
 メニューやらなにやらについては、お店のHPをご覧いただくとして・・・。このお店で、ちょっと意外と言うか、印象的だったのが、厨房が、ものすごく忙しそうだったこと!「え、なんでそんなことが印象的なの」と思われる方も多いと思いますが、ここLAあたりだと、「いそいそと仕事をする食べ物やさん」ってのは、珍しいんです。日本だと例えば、ラーメンのチェーン店だと、注文とる人が「はい*番さん味噌1、餃子1いただきました~」って威勢良く叫んで、厨房に注文を通したり、出来上がったラーメンを、さささっとお客さんのテーブルに届けたりしますね。そういう一連の流れが、まあ悪く言えば「殺伐として」いると言うべきかもしれないけど、でもまあ、人気店って、そういうものですよね。しかるに、です。ここらで、そんなちゃきちゃき・てきぱきとした働きぶりのお店なんて、そうそう、ない。ほんとうにグレードが上の店はまた別ですが(←っていうか客のほうでも急いで食事をしようと思って来てるわけじゃないし)、まあ、2人分で5000円クラスのディナーを出すお店だと、ほんとうに待たされるし、「待たせてすみません」の一言は「欠落」しているものです。だからこそ、このビストロの皆さんの、「忙しくってぜんぜんきちんとやれていなくてすみませんでもあなた方がいらっしゃることは承知しておりますがんばっていますわれわれもすみませんです(この句読点のない感じが、けっこうぴたっと来る)」という雰囲気は、こちらの気持ちを殺伐とさせるどころか、なんかすごくホッとするというか、好感さえ持ちました。
 あとでわかったんですが、このビストロに夜6時とかに来るお客さんは、だいたい、そこから徒歩5分の劇場で8時から芝居を見る人が多いらしい。いや、実はわたしもその一人だったんですけどね。お店のほうでもそのことをおそらく把握していて、だからこそあの時間帯は、お店にとって文字通りかきいれどきだったんだろうなあ。絶対、7時45分くらいまでにはデザートまで終わってないといけないわけだから。そうやってきちんと時間を区切ることができれば、お客さんのほうも、「劇場に行く前にはこの次もあの店で夕食にしよう」って思えるし。こういう、近くの劇場のお客さんを見込んで頑張る、という発想じたいが、なんだか血が通っている感じがして、小気味よかった。「創意工夫が得意技」の日本人にとっては、そういう発想は商売の生命線として誰もが思いつくことかもしれないけど、ここらでは、そういう発想じたいが本当に貴重、なのです。まあ、そのくらいのんびりしているところが、ここの暮らしのいいところなのかもしれないですが。
 ちなみに、エルミタージュとは、「隠れ家」のことです。でも、厨房の侃々諤々の感じが、この銘々とはミスマッチなのが、笑えますナ。次は、お休みの日のブランチでもいただきたいものです。きっともうちょっとゆったりしているんじゃないかなお店の人たちも。しかもいい意味で。

Bistro de l'hermitage,
9727 Culver Boulevard
Culver City, CA 90232
Phone: (310) 815-8222
Fax: (310) 815-1221
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by la37_losangeles | 2006-01-31 13:22 | LA周辺そぞろ歩き


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